新橋演舞場 開場100年の節目に新緞帳お目見え!

新橋演舞場 開場100年の節目に新緞帳お目見え!

2025.06.26
東銀座のまち
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東銀座エリアに位置する新橋演舞場は、年間を通して様々なジャンルのエンターテインメントを届け、多くのファンを魅了しています。その歴史は1925年まで遡り、2025年の今年、ついに開場100年という節目の年を迎えました。また、新橋演舞場開場の起源である「東をどり」も第100回目を迎え、その記念公演が今年5月に盛大に行われました。

100周年を記念し、「新橋色」に彩られた劇場看板
新橋演舞場の起源「東をどり」とは?

その節目の年を記念して、株式会社資生堂より新緞帳が寄贈されることを受けて、お披露目の式典に参加してきました!

新緞帳は人間のリアルな動きと最新のテクノロジーの融合!

現在の新橋演舞場の建替え時(1982年)に緞帳を寄贈した資生堂は、その後、1993年にも緞帳「光彩」を寄贈。そして今回、32年ぶりに「舞」をモチーフとした新しい緞帳を寄贈されたそうです。新緞帳デザインは、資生堂クリエイティブ株式会社がデザインを担当し、尾上流四代家元・尾上菊之丞さんによる振付で、歌舞伎俳優の中村隼人さんによる実際の「舞」の軌跡をモーションキャプチャーという特別な方法で記録し、そのデータを用いてデザインを制作するという、人間のリアルな動きと最新のテクノロジーの融合から生まれた、これまでにないデザインが施されています。

お披露目された新緞帳

式典当日は、お披露目を祝して関係者が一堂に会し、緞帳の修祓式が厳かに執り行われました。そして緞帳がお披露目されると、鮮やかな赤で表現された見事な曲線美に大きな拍手が!制作者の方からは、織物で曲線を表現することの難しさについてのお話もあり、職人の繊細な技術が凝縮された作品だと感じました。

式典の様子

ぜひ新橋演舞場でご観劇の際は、ご観劇前や幕間に、緞帳にも注目してみてください!

【新橋芸者とソーダ水】

1902年、資生堂薬局内にソーダ水や当時まだ珍しかったアイスクリームを製造販売する日本で初めてのソーダファウンテンを設けた際(後の資生堂パーラー)、当時の顧客の中心が、新橋の芸者衆だったとのこと。三味線のお稽古の行き来の合間にソーダ水でひと息つく芸者衆のために三味線置き場を作ったエピソードなども残っているそうです。そんな創業当時から続くソーダ水は、資生堂パーラーでお楽しみいただけますので、気になった方はぜひお立ち寄りください♪

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